【亜州ビジネス編集部】吉林省長春市で27日、「第15回中国・北東アジア博覧会」が開幕した。会期は31日まで。世界40カ国・地域以上からビジネス関係者1万人余りが参加する。中国新聞網が同日付で報じた。

　北東アジア博覧会は中国商務部、中国国際貿易促進委員会、吉林省政府が主催。会場となる長春・北東アジア国際博覧センターには、現代産業館、開放協力館、新消費・新サービス館、国際・港澳台（香港・マカオ・台湾）商品館の4つのテーマ館に加え、人参・梅花鹿の特設展示区や吉林料理文化体験区など特色ある展示が設けられる。

　北東アジア博覧会は北東アジア地域の6カ国が共同で参画し、世界に開かれた唯一の国際総合博覧会だ。創設以来、域内各国のハイレベル対話の促進や、グローバルな商品・サービス貿易、投資協議の場として機能し、経済交流と人的交流の深化に寄与してきた経緯がある。

　会期中には、ロシアビジネスデー、日中経済交流・水素産業マッチング会、中国（吉林）・韓国経済交流会、2025年北東アジア青年起業家協力対話、第4回中国国際サプライチェーン促進博覧会・吉林推介会など、計14の主要イベントが予定されている。

　商務部の発表によると、中国と北東アジア地域5カ国との貿易総額は2024年に9016億米ドル（約133兆円）に上った。前年比で1.6％増加している。中国の対外貿易全体の約15％を占める規模だ。両地域間（双方向）の総投資額は70億米ドルを突破。協力分野はデジタル経済、グリーン成長、先端製造、現代サービスなど新興領域へと広がりを見せている。


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