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  ニュース     2025/09/03 12:25 NEW!!

中国:夏休み映画興行3%増の2490億円、動員13%増の3.21億人 無料記事

【亜州ビジネス編集部】オンラインチケット販売の猫眼娯楽(マオイェン・エンターテインメント:1896/HK)傘下の猫眼研究院が発表したデータによると、6月1日~8月31日の夏休み期間の映画興行収入は119億6600万人民元(約2490億円)に達した。前年同期比で2.76%増加している。観客動員数は12.75%増の延べ3億2100万人。過去5年間の夏休み期間としては2番目に多い動員数となった。香港メディアの星島日報が1日付で伝えた。

 各地で実施された映画消費券などの影響で、今年の夏休み期間の平均チケット価格は37.2人民元となり、過去5年間で2番目に低い水準となった。一方、平均座席稼働率は過去5年間で2番目に高い水準を記録している。

 興行収入が10億人民元を突破した作品は2本で、前年の夏休み期間と同水準。一方、5~10億人民元の作品数は前年から増加している。興行収入トップ3の作品で全体の約5割を占め、人気作品とそうでない作品との差がより鮮明になった。

 興行収入トップ3は「南京照相館」「浪浪山小妖怪」「捕風追影」。うち2位の国産アニメ映画「浪浪山小妖怪」は興行収入が14億5500万人民元に達し、中国における2Dアニメ映画の興行収入記録を更新した。輸入映画では「ジュラシック・ワールド/新たなる支配」が5億6700万人民元で首位となっている。

 猫眼娯楽のアナリストは、夏休み期間の映画市場は前半こそ「スロースタート」となったものの、後半に持ち直したと説明。アニメ映画の好調、シニア観客の動員増加などが映画業界に新たなチャンスをもたらしていると指摘した。今後の中国映画市場では、より細分化される観客ニーズに対応することが成長のカギを握るとみている。


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