自動車メーカー中堅の柳州五菱汽車有限責任公司（五菱集団）はこのほど、名称を「広西汽車集団有限公司」に変更したと発表した。民間などからの出資を受け入れる「混合所有制改革の一環」。増資を通じて、民間を含む複数企業を株主に迎え入れる。これまでは同自治区の国有資産監督管理委員会が直接管理する完全国有企業だった。

　同社の韋宏文・董事長は、今回の資源再編を契機に業容を拡大する方針を明示。完成車や部品の製造だけでなく、自動車取引サービス、自動車金融などの分野へとすそ野を広げる考えを明らかにした。その上で、2020年までに年間生産・販売台数を完成車で10万台、エンジンで40万台、その他部品で300万部へと引き上げる長期目標を掲げた。

　上海汽車集団(600104/SH)、米ゼネラル・モーターズ（GM）と2002年11月に共同設立した上海通用五菱汽車を通じて、五菱集団は低価格ブランドの「宝駿」などを中国で販売。今年4月の「宝駿」販売台数は、前年同期の4.65倍となる2万4301台を記録した。3月も前年同月の6倍を売り上げている。広西チワン族自治区柳州市に本拠を置く。


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