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  ニュース     2019/07/26 08:43

テンセントが日本クラウド市場に参入、1年で顧客100社獲得へ 無料記事

 中国のインターネットサービス最大手、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が日本のクラウドサービス市場に参入することが分かった。日本のメディアが26日報じたもの。向こう1年間で約100社の顧客獲得を目指し、アマゾン・ドット・コム(AMZN/NASDAQ)、マイクロソフト(MSFT/NASDAQ)といった既存プレーヤーからのシェア奪取を狙う。

 テンセントはゲームや動画配信などの分野で強みを持つことから、日本でもこれら分野のサプライヤーに重点を置き、クラウドサービスを提供していく。英コルトと協力して日本にデータセンターを設置済みで、すでにあるゲーム会社に対してサービス提供を開始した。また、日本の大手システム会社と提携に向けて協議中という。

 報道によると、日本のクラウド市場では、アマゾンが5割、マイクロソフトが1割のシェアを握る(2017年)。中国企業では、阿里巴巴集団(アリババ・グループ・ホールディング:BABA/NYSE)がソフトバンク(9434/東証)との合弁会社を通じて日本に進出済み。市場シェアはマイクロソフトに次ぐ5%となっている。

 主力のゲーム事業が伸び悩む中、テンセントはクラウドや決済サービスなどその他事業の拡大に注力中だ。うちクラウド事業については、18年12月期の本決算で売上高が倍増し、91億人民元(約1440億円)に達した。

 テンセントはネット・モバイル関連の付加価値サービス、ネット広告、Eコマースを収益の柱とする。看板商品のIM「QQ」で築いた膨大な顧客基盤とブランド力を背景に、SNS、ミニブログ、オンラインゲームなど次々と新分野を開拓してきた。足元では、スマホ向けメッセージアプリ「微信」の利用者が9億人を突破。同サービスを基盤に、各事業の収益を伸ばしている。


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