ブリヂストン（5108/東証1部）は22日、中国大手タイヤメーカーの広州市華南橡膠輪胎有限公司、万力輪胎股フン有限公司を相手取って現地で起こした特許権侵害訴訟に勝訴したと発表した。2019年7月5日付で上海市高級人民法院による判決を受領。勝訴が確定した。両社はブリヂストンに対し、特許権を侵害するタイヤの製造・販売の中止、約60万人民元（約960万円）の損害賠償金を支払う。
　ブリヂストンは15年10月、自社が特許権を持つSUV（スポーツ用多目的車）用タイヤDUELER A/T REVO 2のトレッドパタンを使用してタイヤを製造・販売した行為に関し、特許権侵害に当たるとして前出の2社を提訴。17年5月には、上海知識産権法院から勝訴の判決を受けたものの、この判決を不服とした2社が控訴したため、上海市高級人民法院で控訴審が行われていた。
　自社の特許、意匠、商標、その他の知的財産の不正使用・侵害に対して、ブリヂストンは今後も厳正に対処していく。ユーザーの安全・安心を最優先し、ブランド価値の維持・向上を図る方針だ。


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