ニュース 2019/08/23 18:59
スマホ部品の瑞声科技は中間6割減益、開発費増など響く(詳報)
産業・企業
小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)は23日、2019年6月中間期の業績を発表し、純利益が前年同期比56.7%減の7億6980万人民元(約115億円、EPS:0.64人民元)に縮小したと報告した。売上高は10.2%減の75億6752万人民元。1株当たり0.40香港ドルの中間配当を実施する方針だ。
粗利益率の低下と研究開発費の増大が響いた。粗利益率に関しては、新規格品の生産規模がまだ採算水準に届いていないため、36.7→27.5%(↓9.2ポイント)に悪化している。研究開発費は15%増加。新規参入の光学部品事業で研究開発を強化したことが影響した。
部門別では、ダイナミックコンポーネント(受信機・スピーカーセット)など、音声部品の売上高が15%減の36億5000万人民元に低迷。非音声部品の電磁駆動部品・精密部品も12%減の30億3000万人民元に縮小した。電磁駆動部品の出荷数、価格ともに前年同期の実績を下回っている。
ただ、新規参入の光学部品(レンズ)は売上高が73%増の4億1700万人民元に達した。第2四半期(4〜6月)の月平均出荷数は3000万セット近くに達し、前年同期から倍増している。19年末には6000万セットまで拡大する見込みだ。
なお、4〜6月期ベースでも大幅減益。純利益は前年同期比48%減の3億3800万人民元に落ち込んだ。売上高は1%増の38億1500万人民元で推移している。
スマートフォンなど向けの小型電子部品を製造する瑞声科技は、マイクロホンやミニスピーカーをはじめとする音声部品のほか、振動モーター、セラミック部品などの非音声部品を生産する。聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)、中興通訊(ZTE:763/HK)、華為をはじめとする国内メーカーのほか、モトローラ、ノキア、ソニー、サムスンなど海外大手メーカーを顧客に持つ。「iPhone」や「iPad」の普及を受けて、近年は米アップルが最大の取引先となった。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
粗利益率の低下と研究開発費の増大が響いた。粗利益率に関しては、新規格品の生産規模がまだ採算水準に届いていないため、36.7→27.5%(↓9.2ポイント)に悪化している。研究開発費は15%増加。新規参入の光学部品事業で研究開発を強化したことが影響した。
部門別では、ダイナミックコンポーネント(受信機・スピーカーセット)など、音声部品の売上高が15%減の36億5000万人民元に低迷。非音声部品の電磁駆動部品・精密部品も12%減の30億3000万人民元に縮小した。電磁駆動部品の出荷数、価格ともに前年同期の実績を下回っている。
ただ、新規参入の光学部品(レンズ)は売上高が73%増の4億1700万人民元に達した。第2四半期(4〜6月)の月平均出荷数は3000万セット近くに達し、前年同期から倍増している。19年末には6000万セットまで拡大する見込みだ。
なお、4〜6月期ベースでも大幅減益。純利益は前年同期比48%減の3億3800万人民元に落ち込んだ。売上高は1%増の38億1500万人民元で推移している。
スマートフォンなど向けの小型電子部品を製造する瑞声科技は、マイクロホンやミニスピーカーをはじめとする音声部品のほか、振動モーター、セラミック部品などの非音声部品を生産する。聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)、中興通訊(ZTE:763/HK)、華為をはじめとする国内メーカーのほか、モトローラ、ノキア、ソニー、サムスンなど海外大手メーカーを顧客に持つ。「iPhone」や「iPad」の普及を受けて、近年は米アップルが最大の取引先となった。
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