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  ニュース     2019/07/18 08:53

AMOLEDパネルシェアで京東方2位浮上、サムスン初の9割割れ 無料記事

 中国の市場調査会社CINNO Researchが18日発表した最新統計によると、世界のスマートフォン向けAMOLED(アクティブマトリクス式有機EL)パネル市場で中国の京東方科技集団(BOEテクノロジー・グループ:200725/SZ)が今年第1四半期(1〜3月)にシェア2位へと躍進した。18年時点では5位だったが、急速にシェアを拡大させている。一方、韓国のサムスン・ディスプレイが圧倒的な首位の座を維持したものの、市場シェアは85.7%と初めて90%を下回った。現地メディアが18日伝えた。

 報道によると、京東方のスマホ向けAMOLEDパネル出荷量は今年第1四半期に5万平米に達し、世界全体の6.3%を占めた。17年第1四半期からの平均成長率は49%に達している。現在の状況から見て、CINNO Researchは19年通年でも京東方がシェア2位の座を維持すると予測した。

 京東方は主に、華為技術(ファーウェイ)などにAMOLEDパネルを供給している。CINNO Researchによると、世界全体でスマホのAMOLEDパネル採用率は18年に23%だったが、19年には28%まで上昇する見込み。

 京東方は17年10月、第6世代フレキシブルAMOLEDパネルの量産を四川省成都市でスタート。世界で2本目、中国で初の第6世代フレキシブルAMOLEDパネル生産ラインとなった。18年8月の時点で、同生産ラインの歩留まり率は70%を超えている。このほか、同じ四川省綿陽市にも第6世代フレキシブルAMOLEDパネル工場を建設、今月量産を開始したばかりだ。さらに重慶市、福建省福州市でも同工場の建設を進めている。

 京東方は液晶パネル販売数で中国首位、世界トップ10に入る。主要顧客は華為や小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)、広東欧珀移動通信(OPPO)、維沃移動通信(vivo)、台湾華碩電脳(ASUS:2357/TW)など。


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