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  ニュース     2019/07/22 08:42

BYDとトヨタがEV共同開発、2025年までに中国投入 無料記事

 充電電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD:1211/HK)は19日引け後、トヨタ自動車(7203/東証1部)と電気自動車(EV)を共同開発することに合意したと発表した。トヨタブランド車として、2025年までに中国市場に投入する。併せて、車載バッテリーの開発でも協力する予定だ。
 トヨタも同日、BYDとの提携を発表。車種は「セダン」タイプと「低床SUV」タイプとなる見通しを明らかにしている。両社はこれまで培ってきた電動車や電池開発の技術を持ち寄り、魅力のあるEVの開発・普及に取り組んでいく。
 EVなど新エネルギー車の分野で、中国内外のメーカーが提携する例はこれまでにも多い。ただ、今回のBYDとトヨタの協業に関しては、現時点で合弁方式をとっていない点が市場の注目を集めている。これ以前には、長城汽車(2333/HK)と独BMW、江淮汽車と独フォルクスワーゲン(VW)が合弁会社を設立する形でEVの共同開発に乗り出した。
 BYDはエコカー分野では世界トップクラスの販売実績を誇る。EVとプラグインハイブリッド車(PHV)を合わせた新エネ車の販売台数は今年上半期に、前年同期比94.5%増の14万5653台に達した。
 二次電池メーカーとして発足した後、BYDは携帯端末の組立、自動車の生産に参入。小型ガソリン車のほか、PHVやEVを生産・開発する。2009年5月にVW、10年3月にダイムラーと業務提携。ダイムラーとは、EV研究開発の折半出資会社を設立した。米著名投資家バフェット氏が戦略投資家に。09年に同氏の投資会社バークシャー・ハサウェイの子会社が出資、株式8%を保有している。


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