中国の新エネルギー車（NEV）貿易が活発化している。自動車全体の輸出は、今年5月に前年同期比5.1％増の概算10万6000台（前月比↑19％）。うちNEVは1661.8％増の2万3500台に達している。全国乗用車市場信息聯席会（乗聯会）が24日に報告した。

　1〜5月の累計では、2.1％増の44万台を海外輸出した。セダンが24.2％減の19万6000台に落ち込んだものの、貨物車は34.1％増の9万7000台、小型バス（9シート以下）は72.1％増の9万2300台、SUVは78.5％増の4900台などに伸びている。うちNEVは162.2％増の8万台を記録した。ただ、全体の1〜5月輸出額は、4％減の56億米ドル（約6000億円）に縮小している。

　一方、5月の車輸入は6.1％増の10万台（前月比↓2％）。1〜5月の累計では、5.2％減の43万8000台で推移した。輸入額は5月単月が4.6％増の46億5000万米ドルに拡大したものの、1〜5月累計では6.3％減の197億2000万米ドルに縮小している。NEVに関しては、5月単月で95.6％増の1万3700台、1〜5月累計で82.2％増の6万2000台を輸入した。5月の内訳は、純電気自動車が47％増の5632台、プラグインハイブリッド車が339％増の1358台など。

　乗聯会は2019年の通年動向に関して、多くの海外ブランドが値下げを実施している点を踏まえ、輸入車の価格は緩やかに低下するとの見方を示した。値ごろ感が広がるなか、輸入数量が拡大すると分析している。


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