米中間の経済・技術摩擦問題が激化するなかでも、通信機器メーカー世界最大手の華為技術有限公司（Huawei）は業績の成長を持続している。同社は7月30日、上半期の営業データを報告。前年同期比で売上高が23.2％増の4013億人民元（約6兆3200億円）に伸びたと発表した。純利益率は8.7％で推移している。
　1〜6月にかけた上半期のスマートフォン（スマホ）出荷実績は24％増。「華為」とサブブランド「栄耀」を合わせ、1億1800万台を出荷した。
　5G基地局15万基を内外で納入している。世界全体で受注した5G契約は50件を数えた。
　研究・開発力を一段と増強する。今年通年で研究・開発分野に1200億人民元を投じると予告した。
　米当局は今年5月、輸出管理規則に基づく禁輸措置対象のリスト（エンティティ・リスト）に華為とその関連会社を加えた。米企業は当局の許可がなければ、リストで指定された企業に対し、部品などを輸出できない。ただ、トランプ米大統領は6月末、米中首脳会談後に華為に対する輸出規制を緩和する方針を示唆している。


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