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  ニュース     2019/11/08 18:59

3Q世界スマホ出荷は8四半期ぶり増加、華為2位維持=IDC 無料記事

 米調査会社IDCは7日(現地時間)、2019年第3四半期(7〜9月)の世界スマートフォン出荷数が前年同期比0.8%増の3億5830万台だったと報告した。小幅ながら8四半期ぶりにプラス成長を回復している。上位メーカーでは、中国の華為技術(ファーウェイ)が出荷数を大幅に伸ばし、ランキング2位をキープした。華為の実績について、IDCは「予想を上回る出荷数」と指摘している。
 出荷数の1〜5位は前四半期と同じ並び。首位から順に、サムスン電子(005930/KS)が前年同期比8.3%増の7820万台、華為が28.2%増の6660万台、アップル(AAPL/NASDAQ)が0.6%減の4660万台、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が3.3%減の327万台、広東欧珀移動通信(OPPO)が4.1%増の3120万台と続いた。市場シェアはサムスンが21.8%、華為が18.6%、アップルが13.0%、小米が9.1%、OPPOが8.7%となり、前年同期比で見た場合、華為のシェアが最も大きく拡大している(↑4.0ポイント)。
 IDCによると、世界全体でのプラス成長回復は、インドなど新興国市場のけん引によるものだ。また、中国のオンライン商戦日「シングルデー(独身の日)」を11月11日に控え、中国メーカーが出荷を増やしたことも影響した。うち華為については、地方中小都市を中心とした国内市場に注力する戦略が奏功。米国との摩擦を背景としたナショナリズムの高まりも、華為の追い風になったとしている。
 なおIDCによると、18年通年の世界出荷数は前年比4.1%減の14億490万台。市場シェアは首位から順に、サムスンが20.8%、アップルが14.9%、華為が14.7%、小米が8.7%、OPPOが8.1%だった。華為が出荷数を33.6%拡大させ、アップルに肉薄している。


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