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  ニュース     2019/11/13 18:59

中国:「シングルデー」決済処理23兆円超え、人民銀がデータ初公開 無料記事

 オンライン通販の最大商戦日、「独身の日(シングルデー)」にキャッシュレス決済が急ピッチな伸びを記録している。中国人民銀行(中央銀行)が12日報告したところによれば、決済大手2社の網聯精算公司(NUCC)と中国銀聯(UNIONPAY)が当日の11月11日に処理した総額は、前年同期比162.6%増の1兆4820億7000万人民元(約23兆円)に上った。人民銀が「シングルデー」の決済データを公表するのは今回が初めてとなる。
 現地メディアはこの数字について、2018年国内総生産(GDP)の1.65%に相当する規模と指摘。また、すべての中国人が1件の決済を行ったと仮定した場合、「シングルデー」に1人当たり1000人民元(約1万5500円)を消費した計算になると報じている。なお人民銀によると、「シングルデー」当日の決済件数は累計17億7900万件に達し、前年同期比で35.5%増加した。
 また、網聯精算公司は個別でも「シングルデー」当日の決済データを公表。それによると、決済総額は前年同期比147.3%増の1兆1600億人民元、決済件数は32.2%増の15億4000万件に達した。決済処理のピークは、11日午前零時3分44秒に到来し、1秒当たり処理件数が7万1500件に達したという。
 17年に設立された網聯精算公司は、中国唯一となる「第三者決済機関の統一決済プラットフォーム」。中国版「全国銀行データ通信システム(全銀ネット)」とも呼ばれる。人民銀は18年6月、「支付宝(アリペイ)」や「微信支付(ウィーチャットペイ)」などの第三者決済機関が直接銀行との間で決済することを禁止し、網聯精算公司を経由するよう義務付けた。


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