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  ニュース     2019/12/18 18:59

中国:動画配信サービス利用7.59億人、ネットユーザー視聴88.8% 無料記事

 動画配信サービスの視聴ユーザー数は、今年6月末に中国全体で概算7億5900万人にまで拡大した。2018年末と比較し、3391万人(4.7%)も増えている。ドラマ、番組、映画、ドキュメンタリーなど多様で豊富なコンテンツ群が魅力。中国インターネットユーザー全体の88.8%を視聴者に取り込んだ。コンテンツの種類や総数も爆発的な伸びを続けている。上海市閔行区で12〜15日にかけて開催された「2019上海網絡視听産業週イベント」の会場で報告された。
 上海市はショート動画配信サービスの中核エリア。それぞれの特色を擁する産業園区(張江、金橋、静安など)を中心に関連企業数は1100社を超えた。うち7割以上は、ネット動画配信、映画・アニメ、ネットゲーム、技術開発、情報サービスに従事している。
 上海のネット動画コンテンツ作品数は、首都の北京市に次ぐ中国2位の規模。ネット音声配信の蜻テイFM(QINGTING)、喜馬拉雅FM(XIMALAYA)、阿基米徳FM(AJMIDE)なども上海を基盤に急成長を遂げた。これら上海ネット音声配信サービス3社のシェアは全国の8割以上を占めているという。
 ネット動画配信サービスの利用は中国で拡大している。網絡視線听節目服務協会(中国ネット視聴番組サービス協会)が先ごろ発表した「2018中国網絡視听発展研究報告」によれば、動画配信サービスは、ネットアミューズメント産業の主軸に躍進した。ネット動画配信サービス業の収入源は、広告料と有料コンテンツ視聴料、版権販売など。広告料収入は安定的に推移し、有料コンテンツ視聴料収入の比率は年々上昇しつつある。ネット動画配信サービス業は、すでに寡占態勢が構築された。大手3社の獲得したユーザーは、中国全体の89.6%を占める。優酷土豆(YOKU/NYSE)、愛奇芸(IQ/NASDAQ)、騰訊視頻(TencentVideo)のプレゼンスが一段と高まったという。


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