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  ニュース     2020/07/15 19:19

中国:北京市は最低賃金引き上げ見送り、月額2200元を継続 無料記事

 中国首都の北京市は今年の最低賃金引き上げ見送りを決めた。北京市人力資源・社会保障局は14日、2020年の最低賃金を据え置くと発表。前年と同水準を続けると報告した。
 北京市は2019年7月1日付で最低賃金を調整している(引き上げは2018年9月以来、約1年ぶり)。改定後の月額は2200人民元(約3万3700円)と、従来の2120人民元から80人民元(3.8%)増額した。時給も24人民元に引き上げている。 
 中国では、最低賃金調整のルールが修正された。当局の人力資源・社会保障部は先ごろ、「最低賃金の調整作業に関する通知」を公布。見直しのサイクルに言及し、従来の「2年に最低1回以上」から、今後は「2〜3年に最低1回以上」に修正すると発表した。
 人力資源社会保障部は今年4月26日、全国各地の法定最低賃金(月給・時間給)を公表し、今年3月末時点までに上海市、北京市、広東省、天津市、江蘇省、浙江省の6省・市の一類地区(最も高いエリア)で月額の最低賃金が2000人民元の大台を上回ったと報告した。
 地域別では、上海市の最低賃金が月額2480人民元と全国で最も高い。これに北京市の2200人民元、広東省の2100人民元(うち深センは2200人民元)などと続く。一方、時給別の最低賃金を見ると、北京市、上海市、天津市、広東省では20人民元を超え、うち北京市は24人民元で全国をリード。湖南省の最低時給は12.5人民元で、最高水準の北京市との差は2倍近くある。


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