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  ニュース     2020/03/10 18:59

中国:習主席が武漢入り、新型コロナ「制御」アピールか 無料記事

 中国の習近平国家主席は10日午前、新型コロナウイルス感染拡大の中心地である湖北省武漢市に入った。中国国営メディアが伝えたもので、習主席の武漢入りはウイルス感染発生後で初めて。市場では、武漢市の感染状況が制御下にあることをアピールするものとの指摘があり、同市の封鎖が近く解除されるとの観測も浮上している。

 中央電視台(CCTV)の報道によると、習主席は飛行機で武漢入りした。現地の医療関係者や人民解放軍、地元住民、公安関係者などの見舞いや視察を行う予定という。消息筋情報では、視察先には火神山医院、雷神山医院などの仮設病院も含まれるようだ。

 習主席の武漢入りについて、市場関係者の間では、同市の感染拡大防止策が奏功し、状況が落ち着きつつあることをアピールする狙いがあるとの見方が示されている。また、これによって社会の安心を促し、企業などの操業再開を後押しする考えとの見解もある。

 最高指導部では、李克強首相が1月27日に武漢入りし、現地の状況を視察した。一方の習主席は、2月10日に北京市内の病院を視察している。

 なお、国家衛生健康委員会によると、今月7日に新たに確認された感染者は44人と、統計の発表開始以来で初めて50人以下にとどまった。最新の発表では、9日の新規感染者は19人(うち湖北省が17人、域外からの入境者が2人)まで減少している。


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