ニュース 2020/07/09 19:09
中国:車ディーラー6月在庫係数、1.55→1.74に悪化 
経済・統計
4〜5月にかけて改善傾向がみられたものの、在庫係数は再び悪化方向に転じている。複数の地方政府による4〜5月にかけた消費刺激策の反動が表れた。気候の高温、多雨も逆風となっている。自動車ディーラーが値下げによる販売促進を続行したが、客足の低迷、成約率の低下、販売の伸び鈍化が続いた。7月の動向に関しても、楽観できないと分析している。
形態別の自動車ディーラー総合在庫係数も、そろって上昇した。高級車・輸入ブランドが1.35(前月比↑8.0%)、合資ブランドが1.77(↑23.7%)、自主ブランドが2.07(↑8.8%)で推移している。
在庫係数は、期末在庫量と当期販売量の倍率を表したもの。数値が大きければ大きいほど、ディーラーの在庫圧力が強まっていることを映す。国際的な指標に基づけば、在庫係数が0.8〜1.2の水準にあれば適正。1.5を上回ると警戒ゾーンに入る。さらに2.5を超えると、ディーラーの経営リスクが非常に高まっている状態にあるとされる。
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