中国民用航空局は9日、一定規模以上の空港の着陸料を10％引き下げると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、航空各社の経営が圧迫されていることを受けた救済措置で、停留料も免除する方針だ。1月23日に遡って実施する。

　対象となるのは、一類・二類空港を利用する際の着陸料と停留料。このほか、感染防止対策のための専用設備の設置などについて、「民用航空発展基金」からの補助申請を提出することを認めた。また、空港関連の重大建設プロジェクトについて、早期の工事再開を支援していく方針も明らかにしている。

　さらに、「民用航空発展基金」免除などの救済策を確実に実施する考えも示された。「民用航空発展基金」とは、中小規模空港の発展支援などを目的に徴収されるものだ。旅客1人に対する徴収額は2019年7月に半減され、フライト1回当たり国内線が25人民元、国際線が45人民元。民間航空会社からまとめて徴収される。国務院は今年2月の常務会議で、同基金の一時徴収免除を表明していた。


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