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  ニュース     2020/06/16 18:59

中国:「車載電池」5月出荷シェア、CATL首位独走48.6% 無料記事

 車載電池サプライヤーの中国国内向け5月出荷ランキングが発表された。最大手の寧徳時代新能源科技(CATL:300750/SZ)は、前月比で11.1%減の1608.26メガワット時(MWh)とマイナス成長したにもかかわらず、シェア45.78%で断トツ首位を維持。子会社3社を加えると5月出荷量は概算1700MWh(170万kWh)に積み増され、シェアを48.6%までに高めている。工業和信息化部(工業情報化部)の製品合格証交付データを基に、第一電動研究院が統計した。
 乗用車セグメントにおけるCATLの5月最大顧客は、上海蔚来汽車(NIO/NYSE)。CATLの乗用車向け5月出荷量の22.7%に相当する250.4MWh分を納入した。バス向け出荷量は331.4MWhだった。
 2位のLG化学は637.14MWh(シェア18.14%)。米テスラ(TSLA/NASDAQ)の中国産「Model 3」に関し、出力76.8KW電池を搭載するロングレンジモデルの生産が拡大されるにつれて出荷が伸びた。
 3位以下は、401.34MWhの比亜迪(BYD:1211/HK)、219.78MWhの中航リ電(江蘇)、118.32MWhの国軒高科(002074/SZ)、64.30MWhの天津力神電池(Tianjin Lishen Battery)などとなっている。
 自社製品が実際に車両搭載された電池メーカーは、5月に42社を数えた。うち上位10社で出荷量全体の92.56%を占めるなど、業界の集約化が一段と進んでいる。
 中国全体の5月車載電池出荷量は、前年同月比38.19%減の3510MWh。前月比では約5%増加した。車両タイプ別では、電気自動車(EV)向けが3170MWh(90.4%)、プラグインハイブリッド車(PHV)向けが323.24MWh、燃料電池車(FCV)向けが14.95MWhで推移している。
 電池タイプ別では、三元系リチウムイオン電池が2640MWh。全体出荷量に占める比率は75.2%に達し、前月比で5ポイント拡大した。うち乗用車向けで99.3%を占めている。リン酸鉄系リチウムイオン電池は799.8MWh。EVバストとEV特殊車両向けが主だった。


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