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  ニュース     2020/08/05 18:59

中国:広西チワン北部湾港で貨物取扱量拡大、コンテナ処理数34%増 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国の内陸部と港湾を連絡する「西部陸海新ルート」を利用した貨物輸送量が急ピッチに伸びている。主要中継地の広西チワン自治区の北部湾港(防城港、欽州港、北海港)では、今年上半期の貨物取扱量で2ケタ成長を達成した。前年同期と比較し、コンテナ貨物が33.7%増の213万2500TEU、ばら積み貨物が16.4%増の1億4000万トンにまで拡大している。広西西部陸海新通道建設指揮部弁公室から2日に得た情報として、中国新聞網が伝えた。
 北部湾港は貨物取扱能力の増強を急いでいる。内外物流需要の取り込みが狙いだ。上半期の投資実行額は19億4000万人民元(約293億9000万円)に達した。欽州港の航路拡幅、欽州港の30万トン級タンカーふ頭整備、防城港の401号バース増設などを推進している。同時に貨物輸送鉄道の輸送能力を増強した。
 鉄道や海運を一体運用する「マルチモーダル」モデルを導入した西部陸海新ルートは、中国西部の各省とシンガポールの連携で構築された海外貿易の円滑化システム。重慶に運営センターを置き、広西チワン族自治区、貴州省などに分布する物流拠点を連絡し、鉄道、道路、海運を利用する大量輸送の新方式だ。中国内陸とASEANなどアジア諸国の物流網をつなぐ。


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