免税店運営のラオックス（8202/東証2部）は14日、子会社のシャディと合わせて、160人規模の希望退職者を募集すると発表した。

　新型コロナウイルスによる新型肺炎の拡大を受けて、主要顧客である中国からの訪日旅行客数が減少し、業績に対する悪影響が懸念されるなか、経営戦略の見直しを迫られた格好だ。会社側は「中国からの訪日観光客に依存する体制から新たな事業体制の構築に向けた組織・人員の見直しが必要不可欠となった」と説明している。

　募集期間は2020年2月17日〜3月6日。ラオックスで140人、シャディで20人程度の早期退職を募集する。

　同措置に伴う業績への影響については、20年12月期連結決算で特別退職金および退職に関連する費用を特別損失として計上する見込みだ。なお、現時点では応募者数とその内訳が未確定なため、確定次第、速やかに公表するとしている。

　ラオックスの親会社は、1990年設立の蘇寧易購（002024/SZ）。エアコン専売会社として創業した蘇寧はその後、家電量販で国内最大手に躍進し、現在は家電だけでなく幅広い商品のオフライン・オンライン小売を手がけている。2009年にラオックスを買収。アリババの出資を受け入れている。


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