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  ニュース     2019/11/19 18:59

中国側は米中合意成立に悲観的=CNBC記者 無料記事

 米有力メディアCNBCのユーニス・ユン記者(北京支局長)は18日、「北京(中国側)の通商合意に対するムードは悲観的だと中国政府関係筋が私に述べた。トランプ大統領が追加関税の撤廃を支持しないと述べた後、中国側はトラブルに陥っている(中国側は米中双方が基本合意したと思っていた)。現在の戦略は、協議を続ける一方で弾劾プロセスや米総選挙を理由に待つというもの。また、中国経済のサポートを優先する」とツイッターに投稿した。
 これまでの報道によると、協議動向について楽観的な報道と悲観的な報道が入り混じる状態。例えば「既存の追加関税を段階的に撤廃していくこと」を巡っては、中国商務部が「米中双方が合意した」と発表する一方、トランプ大統領自身は8日、「彼ら(中国側)は段階的撤廃を望んでいるかもしれないが、私は何も同意していない」と否定している。また、中国側による米農産物の購入額についても、米中間で意見の相違があるもようだ。トランプ大統領は400億〜500億米ドルを主張しているものの、「中国側は合意文書のなかに購入額の具体的な数字を盛り込むことをためらっている」との観測が伝えられている。
 協議自体は継続中だ。中国商務部は17日、「米中両国が16日午前、閣僚級の電話協議を行った」と発表した。中国から劉鶴副首相、米国からライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン米財務長官が参加している。「『第1段階の協定』に関するそれぞれの中核的な懸念について、建設的な議論を行った。引き続き緊密なコミュニケーションを維持する」と説明した。


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