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  ニュース     2019/11/19 18:59

中国がパキスタンで空港整備、最大の無償資金協力プロジェクト着工 無料記事

 中国企業の主導でこのほど、パキスタン南西部の新グワダル国際空港プロジェクトが正式着工された。バローチスターン州のグワダル中心部から北方25キロメートルに位置する。投資総額は17億人民元(約262億円)近くに上る見通し。新中国が発足して以来、最大の海外無償資金協力プロジェクトとなる。経済日報などが19日までに伝えた。
 中鉄北京工程局などが参画する。新グワダル国際空港の敷地面積は約18平方キロメートル。3658メートルの滑走路、建築面積1万4000メートルの空港施設などを建てる。電力、水道、病院、学校、住宅なども整備する計画だ。
 中国の習近平・主席は、2015年4月20〜21日にパキスタンのシャリフ首相と会談し、事業規模460億米ドル(約4兆9920億円)に上る「中国・パキスタン経済回廊(CPEC)」を共同構築することで合意。うち280億米ドルを道路や鉄道、空港、発電所などインフラ設備の建設に投入する方針を打ち出した。
 CPECとは、新疆ウイグル自治区のカシュガルとアラビア海沿岸にある要衝、グワダル港を結ぶ巨大物流圏を指す。道路や鉄道などの交通インフラに加え、原油パイプラインや光ケーブル網も整備し、経済的な交流を拡大する構想だ。アジアとヨーロッパを結ぶ“新シルクロード”とも呼ばれる「一帯一路」にとって、国家戦略上で重要な意義を持つ。 


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