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  ニュース     2020/01/08 18:59

自動車「残価率」関心度UP、中国最上位は「ハイランダー」 無料記事

 自動車の保有台数が右肩上がりに拡大するなか、買い替え時の残価率に対する注目度が高まっている。手許の自動車により高い値がつけば、新たに購入するための負担が軽くなるためだ。中国の乗用車ブランドは年を追うごとに増加しながらも、上位勢の販売シェアは足もとで上昇を続けている。2019年の新車市場では、販売全体に占める上位9ブランドの比率が54%にまで拡大した。その他の多数ブランドが残り46%を争っているのが現状。本格的な“淘汰期”を迎えていることは確実だ。こうしたなか、消費者の間でも、次の買い替えを踏まえて残価率の高いブランドが選好される傾向がある。

 中国汽車金融・保値率研究委員会が国産中型SUV(スポーツ多目的車)を調査してまとめた「2019年中国自動車残価率研究報告」によれば、残価率TOPは広汽豊田(広汽トヨタ)の「ハイランダー(クルーガー)」。新車購入価格と比較した残価率は、1年後で85.46%、2年後で79.35%、3年後で74.73%、4年後で67.50%、5年後で53.09%を確保した。2位は北京ベンツの「GLC」で3年後が61.21%。3位は一汽アウディの「Q5」で3年後が55.43%で推移した。

 4位以下と3年後残価率は、長安フォード「エッジ」の52.91%、上海GMキャデラック「XT5」の52.37%、東風日産「ムラーノ」の51.81%、江鈴フォード「エベレスト」の50.83%、上汽GMビュイック「エンビジョン」の50.47%、ボルボ亜太「XC60」の50.26%、東風インフィニティ「QX50」の49.60%などが続いた。

 残価率の決定要因は、ブランド力を筆頭として外観、品質、販売台数、消費者の好み、使用年数、走行距離、生産・修理コストなど。外資の合弁勢が優位性を確保する一方、中国自主ブランド勢は3年後残価率が55%に届かなかった。


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