ヤマハ（7951/東証1部）は27日、中国の模倣品製造・販売会社4社を相手取って現地で起こした意匠権侵害訴訟について、広州知識産権法院で勝訴したと報告した。
　ヤマハは2019年2月から10月にかけて、自社が意匠権を持つPAアナログミキサー（品番名:MG16XU・MG12XU）を使用し、模倣品を生産・販売した行為に関し、意匠権侵害に当たるとして、恩平市艾倫赫賽専業音響器材廠 (GLAYブランド) 、恩平市曼ソウ頓電子科技有限公司（MACADNブランド）、恩平市芸星電子科技有限公司（TEYUNブランド）、恩平市永聯電子廠（RAMMARブランド）の4社を提訴。審理の結果、広州知識産権法院は19年11〜12月、ヤマハの請求を認め、4社すべてに対し、侵害品に関する生産・販売・広告の中止に加えて、14万〜16万人民元（約220万〜250万円）の損害賠償金および裁判費用の一部（約1万人民元）を支払うよう命じた。被告側がその後、控訴を見送ったため、判決が確定した。
　ユーザーをはじめすべてのステークホルダーを粗悪な模倣品から守り、ブランドの信用・信頼を確保するため、同社は引き続きブランド、知的財産権を毀損する行為に対して毅然たる態度で臨む方針だ。


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