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  ニュース     2019/10/10 19:01

米中次官級協議「進展なし」、代表団前倒し帰国も=SCMP 無料記事

 7〜8日にワシントンで開催された米中の次官級通商協議は、重大な議題で何の進展もなかった模様だ。香港英字紙のサウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が10日、消息筋情報として伝えた。こうしたなか、8日午後に訪米した劉鶴・副首相が率いる中国代表団は、10日の1日のみ閣僚級協議に出席し、同日中に帰国することを計画している――との観測が浮上している。
 SCMPによると、閣僚級協議の準備会合として位置付けられた次官級協議では、中国側が「強制的な技術移転」、「国家からの補助金」など米国側が不満を抱く主要問題に関する話し合いを拒否したという。中国側代表である財政部副部長の廖岷氏は、「農産品の購入」と「知的財産権の保護」の2分野についてのみ、話し合いの時間を割いたとされる。
 8日付SCMPの消息筋報道では、「(当初は12日の帰国予定だったが)帰国日が11日夜に前倒しされる可能性がある」と伝えられていた。10日帰国の観測が事実であれば、さらに1日前倒しされることになる。
 ただ、この観測報道が流れた後、米ホワイトハウスの報道官が報道内容を否定。米有力メディアのCNBCの取材に対し、「現時点では、劉副首相のツアースケジュールが変更されたと聞いていない」と述べた。あるトランプ政権幹部も「劉副首相の帰国は金曜(11日)の夜であり、晩餐会が木曜(10日)夜に予定されている」とコメントしている。


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