日中共同で制定を進める次世代の電気自動車（EV）超急速充電規格「超級（Chaoji）」に関し、世界最大市場を擁する中国で新たな動きがみられた。19日にオンライン開催された「次世代電動車充電技術中日合同発表会」で、中国送電大手の国家電網公司は「Chaoji充電技術白書」を発表。Chaojiに関連する中国国家基準の制定着手を宣言した。また、EV用急速充電器の次世代規格を中国と共同開発している日本の「チャデモ協議会」は、共同開発の相手となる中国電力企業連合会と連携し、「ChaoJi実用化ロードマップ」策定に向けた検討作業の開始を共同宣言している。国際在線が23日付で伝えた。

　超急速充電の世界統一規格を目指すChaojiの充電技術は、足元で最大充電電流を360アンペアまでに高めている。将来的な充電効率は900kW（600A×1500V）に到達。わずか5分間の充電で、400?の連続走行を可能とする計算だ。しかもコンパクト設計で適応性に優れたChaojiは、乗用車領域だけでなく、大型トラックや小型トラックなどの特殊要求にも対応可能。応用範囲の拡大が見込めるという。

　中国電力企業連合会とチャデモ協議会は、次世代超高出力充電規格を共同開発することで2018年に合意した。19年には北京、南京、済南、許昌、深セン、常州などに、チャデモを進化させた「チャデモ3.0」（Chaoji技術）を採用したモデル充電ステーションを整備済み。北京汽車、第一汽車集団、アウディ、ダイムラーなどが生産した各EVを使った実車テストが展開されている。　


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