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  ニュース     2020/08/06 18:59

台湾窓口機関に予約殺到、香港住民の「移住熱」反映か 無料記事

 香港における台湾の窓口機関、台北経済文化弁事処(香港弁事処)が3日、書類手続き受け付けのオンライン予約を始めたところ、10月中旬までの予約枠がわずか2時間で埋まった。国家安全法の施行を受けて、台湾への移住手続きを行おうという香港住民が大幅に増えていることを反映したとみられ、ネットユーザーからは「新型コロナウイルスの流行時にネットでマスクを購入するよりも予約が困難」との嘆き節が聞かれた。台湾・中央通訊社が5日報じた。
 同処を管理する大陸委員会は、書類への認証を求める案件が増加したため、対応速度を上げる目的でオンライン予約を始めたと説明。緊急・救難案件には優先的に対応すると表明した。
 これまでの報道によれば、香港から台湾への移民は、2019年夏場から増加。台湾移民署によると、デモが最も過熱した同年10月には月間で1243人が移民を申請し、月次最多記録を更新した。香港からの移民数は19年通年で5858人、月平均488人に達している。今年に入っても、移民を希望する人は減っていない。
 香港住民のから台湾移民は、欧米諸国に比べてハードルが低い。規定によれば、香港・マカオ住民は台湾で600万NTドル(約2160万円)以上投資すれば、台湾居留をすぐに申請できる。


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