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  ニュース     2019/11/20 18:59

中国:貸出金利引き下げ、1年物「LPR」4.20→4.15%に 無料記事

 中国人民銀行(中央銀行)は20日、銀行貸し出しの新たな指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」の1年物を4.20→4.15%(↓0.05ポイント)に引き下げると発表した。1年物LPRの引き下げは2カ月ぶり。“実質的な政策金利”とも呼ばれる1年LPRを引き下げることで、景気の下支えを図る狙いだ。
 住宅ローン金利の指標となる5年物LPRについても、4.85→4.80%(↓0.05ポイント)に引き下げた。5年物LPRの引き下げは初めて。これ以前は、「不動産引き締めを緩和しない」との政府方針をアピールするために据え置いていたとの指摘がある。
 人民銀は今週18日、16営業日ぶりにリバースレポによる資金供給を再開。その金利も2.55→2.50%(↓0.05ポイント)に引き下げた。現地メディアによると、リバースレポ金利の引き下げは4年以上ぶりで、これを受けて市場ではLPR引き下げ観測が強まっていた。
 ただ、物価の上昇を考慮し、大幅な金融緩和には慎重なスタンスのようだ。人民銀は20日、リバースレポ取引を再び停止している。豚肉価格の急騰を受け、中国の消費者物価指数(CPI)は今年10月に前年同月比で3.8%上昇。上昇率は2012年1月以来、7年9カ月ぶりの高水準で、政府抑制目標の「3%」を上回った。
 企業の資金調達コストを引き下げるため、人民銀は8月から事実上の貸出基準金利となるLPRの公表を開始(毎月20日朝に公表する)。従来のLPR算出方法を見直し、MLF金利に緩やかに連動するようにした。制度の見直し以降、人民銀は8月、9月と2カ月連続で1年物LPRを引き下げたが、10月は据え置いていた。


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