米フォーチュン誌が27日発表した中国企業番付「フォーチュン・チャイナ500」2020年版で、中国石油化工（386/HK、600028/SH）が19年の売上高2兆9661億人民元（約44兆8424億円）で首位をキープした。非国有企業では、4位の中国平安保険（2318/HK、601318/SH）が最高位。一方、利益率が最も高かったのは貴州茅台酒（貴州マオタイ：600519/SH）で46.38％だった。
　同番付はフォーチュン誌が毎年発表しているもので、上場企業の売上高に基づいて作成される。2〜4位は中国石油天然気（857/HK、601857/SH）、中国建築（601668/SH）、中国平安保険で順位は昨年と同じだった。一方、5〜10位には中国工商銀行（1398/HK、601398/SH）、中国中鉄（390/HK、601390/SH）、上海汽車集団（600104/SH）、中国鉄建（1186/HK、601186/SH）、中国移動（941/HK）、中国人寿保険（2628/HK、601628/SH）が並んでいる。中国人寿保険が新たにトップ10入りし、前年10位の中国建設銀行（939/HK、601939/SH）が1ランクダウンした。
　このほか、成長目覚ましいハイテク企業では、電子商取引（Eコマース）大手の京東集団（JDドットコム：9618/HK）が13位でトップ（前年は17位）。ほか、阿里巴巴集団HD（アリババ・グループ・ホールディング：9988/HK）が18位（同24位）、騰訊HD（テンセント・ホールディングス：700/HK）が25位（同27位）、小米集団（シャオミ・コーポレーション：1810/HK）が50位（同53位）、美団点評（メイトゥアン・ディエンピン：3690/HK）が102位（同140位）だった。
　同番付では売上高のほか、純利益や純利益率などのデータも示されている。うち純利益では、中国工商銀行、中国建設銀行、中国農業銀行（1288/HK、601288/SH）、中国銀行（3988/HK、601988/SH）の国有4大銀行が上位に並んだ。また、純利益率は貴州茅台酒が46.38％でトップ。2位は中国長江電力（600900/SH）の43.20％、3位は上海銀行（601229/SH）の40.76％だった。
　なお、ランク入りした500社の売上高は合計で前年比11％増の50兆5000億人民元。中国の国内総生産（GDP）の約半分に相当する規模だ。純利益は16％増の4兆2000億人民元となり、増加率は前年の4％から加速した。


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