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  ニュース     2020/07/17 18:59

中国:「専科以上20〜24歳」失業率、6月に19.3%と過去最悪 無料記事

 中国国家統計局の劉愛華報道官は16日の記者会見で、大学専科(短大)以上の学歴を持つ20〜24歳の若者の調査失業率が6月に19.3%となり、過去最悪の水準に達したことを明らかにした。前月比で2.1ポイント、前年同月比で3.9ポイント上昇している。その多くが新卒者だという。複数メディアが伝えた。
 劉報道官はこのほか、農村から都市への出稼ぎ労働者が減少していることにも言及。6月末時点で前年同期に比べて496万人(2.7%)減少した。これらのデータについて劉報道官は、一部のグループで雇用圧力が増していると指摘した。
 この日発表された中国の4〜6月国内総生産(GDP)成長率はプラス3.2%に達し、世界に先駆けて新型コロナウイルス流行のダメージから立ち直っているが、雇用面での圧力は依然として大きい。こうした中、国務院は15日の常務会議で、大学卒業生や地元に帰った出稼ぎ労働者の就業を支援する方針を確認している。
 国家統計局が16日発表した都市部の調査失業率は今年6月に5.7%となり、5月の5.9%から0.2ポイント低下(=改善)。うち25〜59歳の調査失業率は5.2%となり、前月比で0.2ポイント低下した。主要31都市の調査失業率は5.8%で、前月から0.1ポイント低下している。
 今年5月の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で、李克強首相は雇用政策の2020年目標値を発表。新規就業者数で900万人以上(前年目標は1100万人以上)、都市部の登録失業率で6%前後(同4.5%以下)、都市部の調査失業率で5.5%前後(同5.5%前後)を目指す方針を明らかにしている。


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