【亜州ビジネス編集部】ショート動画投稿アプリ「TikTok」（ティックトック：中国でのサービス名は抖音）を提供する北京字節跳動科技（バイトダンス）が急速に売り上げを伸ばしている。2020年通期の売上高は前年比111％増の343億米ドル（約3兆7958億円）、粗利益は93％増の190億米ドルに達した。20年12月の時点で、全プラットフォームの月間アクティブユーザー数は約19億人を数える。社内通知の内容として、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル（WSJ）が17日伝えた。
　一方、営業損益は21億米ドルの赤字となったが、これは従業員への株式報酬に絡む費用が増加したため。19年通期の営業損益は6億8400万米ドルの黒字だった。
　12年設立のバイトダンスは「TikTok」のほか、ニュースアプリ「今日頭条」、動画配信プラットフォーム「西瓜視頻」なども展開。今年1月には、電子決済サービス「抖音支付（ドウインペイ）」を正式にリリースした。中国の胡潤研究院が先ごろ発表した20年版「世界ユニコーン企業番付」では、企業価値5600億人民元で2位に付けている。


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