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  ニュース     2021/06/17 19:00

中国:90後の“国潮”平均消費10万円、消費力と文化に自信 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】伝統文化とトレンドを兼ね備えた自国製品ブーム「国潮(グオチャオ)」が盛り上がるなか、「90後(1990年代生まれ)」年齢層の平均消費額が6000人民元(約10万円)を超えた。中国最大のECセール「618商戦」でも存在感を一段と高めている。Eコマースの天猫(Tモール)による報告内容として、銭江晩報が15日付で伝えた。
 今年の“618”(6月18日商戦)は、国貨(国産商品)の“当たり年”とされている。参加するブランドは前年同期より2.5倍の25万種類となった。これに合わせ、新商品140万種類が新発売されている。6月1日には、新ブランド755種の初日成約額が100万人民元をそろって超えた。阿里研究院がまとめた「2021中国ブランド発展報告」でも、2016年以降から新ブランドの数が年々増加し、20年には天猫の新ブランド販売額が16年の17.9倍に達した実態が明らかにされている。
 天猫のデータによると、国貨は90〜00後の消費として、優先的に選好されている。00後の国貨消費は、過去1年間で50%の伸びを記録した。ネットユーザーからは、「すでに海外の大手ブランドと遜色ない品質水準に到達している」と評価する声も多い。
 天猫の“国貨”担当者は、「国民の消費力が向上し、消費や文化への自信が強化されてきた。産業・サプライチェーンも成熟し、ネット上で商業インフラが完結するようになっている。国際的な視野を持った起業家らが国貨ブランドの基礎を築いた」と指摘した。


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