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  ニュース     2021/07/02 19:00

中国:スマホ出荷が6月プラス回復、華為はシェア急低下 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国のスマートフォン出荷数が足元でプラス成長を回復している。市場調査会社のカウンターポイント・リサーチによると、オンライン通販のセール商戦「618」を含む6月第1〜3週の販売台数は前年同期比で7%増加した。中国のスマホ出荷数は4月、5月と2カ月連続で減少していたが、増加に転じた格好だ。ブランド別では、維沃移動通信(vivo)、OPPO広東移動通信、小米集団(シャオミ)が上位に並ぶ一方、華為技術(ファーウェイ)がシェアを大幅に縮小させている。
 カウンターポイントによると、6月第1〜3週の各ブランドシェアはvivoが23%でトップ。以下、OPPOが21%、シャオミが20%、米アップルが14%、ファーウェイが10%、ファーウェイから分離した栄耀(オナー)が7%、OPPO系のrealme(リアルミー)が4%、一加(ワンプラス)が1%と続いた。
 前年同期との比較では、vivoが9ポイント(前年同期シェアは14%)、OPPOが7ポイント(同14%)、シャオミが10ポイント(同10%)それぞれ市場シェアを拡大させたのに対し、ファーウェイは22ポイント(同33%)縮小した。
 ファーウェイとオナーに関しては、米制裁措置で部品調達が困難となったことを受け、年初からの販売数が前年同期比で68%、49%ずつ減少している。ただ、オナーはファーウェイから分離した後に改善傾向。6月第1〜3週の販売数は前年同期比で15%超の伸びを示している。
 なお、工業情報化部の直属機関、中国信息通信研究院によると、中国のスマホ出荷数は今年5月に前年同月比30.8%減の2260万4000台に縮小。2カ月連続でマイナス成長を強いられた。縮小が続いた要因について、同研究院は◆第1四半期(1〜3月)に出荷数が前年比で倍増するなど、需要が先取りされたこと、◆部品の半導体チップが不足したこと、◆華為技術(ファーウェイ)の出荷数が大幅に減少し、他メーカーがそれをカバーできなかったこと――の3点を挙げた。


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