ニュース 2021/05/18 19:01
中国:景気回復に腰折れ懸念、4〜6月GDP成長は8%前後に鈍化へ
経済・統計
【亜州ビジネス編集部】中国国家統計局が17日発表した4月マクロ経済指標は、軒並み市場予想を下回る結果となった。市場では「中国の景気回復基調は持続しているものの、そのペースは鈍化しつつある」との見方が大勢。景気回復の腰折れを懸念する声も聞かれる。今年第2四半期(4〜6月)の国内総生産(GDP)成長率については、前四半期の18.3%から大幅に鈍化し、8%前後になるとの予想が現時点では有力だ。複数メディアが18日伝えた。
統計局によると、4月の鉱工業生産は前年同月比9.8%増、小売売上高は同17.7%増となり、市場予想(それぞれ10.0%増、25.0%増)を下回る伸び。小売売上高については、市場予想を大幅に下振れた。また、1〜4月の都市部・固定資産投資は前年同期比19.9%増。こちらも市場予想(20.0%増)を小幅ながら下回っている。
中原銀行のチーフエコノミストは、消費と投資の伸びが前月から大幅に鈍化した点を指摘。供給サイド、需要サイドともに拡大ペースが鈍化しているとの見解を示した。景気回復の腰折れを防ぐためにも、引き続き政策面でのサポートが必要と分析している。
実際、統計局の付凌暉・報道官は17日の記者会見で、景気回復の基盤はまだ固まっていないとコメント。世界的な新型コロナウイルス情勢などを理由に挙げた。また同時に、国際商品相場の上昇に言及し、原材料値上がりによる製造業などへの影響を注視する必要があると指摘している。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
統計局によると、4月の鉱工業生産は前年同月比9.8%増、小売売上高は同17.7%増となり、市場予想(それぞれ10.0%増、25.0%増)を下回る伸び。小売売上高については、市場予想を大幅に下振れた。また、1〜4月の都市部・固定資産投資は前年同期比19.9%増。こちらも市場予想(20.0%増)を小幅ながら下回っている。
中原銀行のチーフエコノミストは、消費と投資の伸びが前月から大幅に鈍化した点を指摘。供給サイド、需要サイドともに拡大ペースが鈍化しているとの見解を示した。景気回復の腰折れを防ぐためにも、引き続き政策面でのサポートが必要と分析している。
実際、統計局の付凌暉・報道官は17日の記者会見で、景気回復の基盤はまだ固まっていないとコメント。世界的な新型コロナウイルス情勢などを理由に挙げた。また同時に、国際商品相場の上昇に言及し、原材料値上がりによる製造業などへの影響を注視する必要があると指摘している。
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