【亜州ビジネス編集部】業界団体の中国工程機械工業協会によると、主要メーカー26社の油圧ショベル内外販売台数は今年6月に前年同月比6.2％減の2万3100台に縮小した。マイナス成長は2カ月連続。輸出は引き続き好調だったものの、国内販売が大きく落ち込んでいる。複数メディアが7日伝えた。

　地域別の6月販売台数は、国内が21.9％減の1万6965台、輸出が111％増の6135台だった。国内販売の減少率は前月（25.2％）から縮小したものの、2ケタの落ち込みが続いている。1〜6月の累計では、全体の販売台数が前年同期比31.3％増の22万3833台。うち国内が24.3％増の19万3700台、輸出が107％増の3万133台で推移した。

　販売台数の減少については、比較対象となる前年同月の実績が高かった反動が大きいとみられる。2020年6月の販売実績は前年同月比62.9％増の2万4625台に達していた。中国では昨年、新型コロナウイルスの流行が年初の建機需要に影響したものの、その後は国内各地で遅れていた工事が再開。更新需要の高まりもあり、油圧ショベルの需要が大きく膨らんでいた。

　中国の油圧ショベル販売は20年に3年連続で過去最多記録を更新。同年は前年比39.0％増の32万7605台に達した。うち国内が40.1％増の29万2864台、輸出が30.5％増の3万4741台に伸びている。


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