ニュース 2019/03/19 13:51
香港地下鉄が試験走行中に車両衝突、19日も一部運休
リスク管理・社会
香港鉄路(MTR:66/HK)が運営する香港地下鉄で18日未明、試験走行中の車両2台による衝突事故が発生した。事故現場は中環(セントラル)駅近くの線路上で、車両は衝突で大破。運転手2人が軽傷で病院に搬送された。同社は19日午前4時(現地時間)、事故の影響により、セン湾線・中環駅〜金鐘(アドミラルティ)駅区間の運行を一時停止すると発表している。
現地メディアによれば、1979年の開通以来、最も深刻な車両衝突事故だった。新しい信号システムの試験走行中に発生したもので、香港鉄路は調査の結果、同システムのソフトウエアに問題があったことを確認。今後2〜3カ月内により詳細な調査を終える予定だ。
香港政府も事態を重視。機電工程署の薛永恒署長は、政府独自に調査を行う方針を表明した。また、香港鉄路は19日に取締役会を緊急に開催し、今後の対応などについて協議する。
事故現場の中環駅は香港島に位置し、HSBC(5/HK)本店や香港交易所(香港証券取引所:388/HK)などが立地する金融・ビジネスの中心。事故が発生した18日には、朝や夕方のラッシュアワー時に金鐘駅が大混雑。電車に乗れなかった人がバスに切り替えた結果、バス乗り場でも長蛇の列ができるなど交通機関全般が混雑した。
香港鉄路は地下鉄(観塘線、セン湾線、港島線、東湧線、将軍澳線、ディズニーランド線、九鉄線)のほか、機場快線(空港特急)やバスを運営。沿線で不動産事業も手がける。本土事業に注力。北京や深センなどで地下鉄の建設、運営に着手した。海外進出も加速。07年にロンドン地下鉄5路線、09年にストックホルム地下鉄、14年にシドニー地下鉄北西線などの運営権を相次いで取得している。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
現地メディアによれば、1979年の開通以来、最も深刻な車両衝突事故だった。新しい信号システムの試験走行中に発生したもので、香港鉄路は調査の結果、同システムのソフトウエアに問題があったことを確認。今後2〜3カ月内により詳細な調査を終える予定だ。
香港政府も事態を重視。機電工程署の薛永恒署長は、政府独自に調査を行う方針を表明した。また、香港鉄路は19日に取締役会を緊急に開催し、今後の対応などについて協議する。
事故現場の中環駅は香港島に位置し、HSBC(5/HK)本店や香港交易所(香港証券取引所:388/HK)などが立地する金融・ビジネスの中心。事故が発生した18日には、朝や夕方のラッシュアワー時に金鐘駅が大混雑。電車に乗れなかった人がバスに切り替えた結果、バス乗り場でも長蛇の列ができるなど交通機関全般が混雑した。
香港鉄路は地下鉄(観塘線、セン湾線、港島線、東湧線、将軍澳線、ディズニーランド線、九鉄線)のほか、機場快線(空港特急)やバスを運営。沿線で不動産事業も手がける。本土事業に注力。北京や深センなどで地下鉄の建設、運営に着手した。海外進出も加速。07年にロンドン地下鉄5路線、09年にストックホルム地下鉄、14年にシドニー地下鉄北西線などの運営権を相次いで取得している。
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