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  ニュース     2021/07/12 19:00

テンセント系ゲーム動画「虎牙」「闘魚」、当局が合併却下 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国の国家市場監督管理総局は10日、中国のゲーム動画配信大手で、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が出資する虎牙(HUYA/NYSE)と闘魚(DOYU/NYSE)の2社について、合併計画を認めないと発表した。同局は昨年末、両社の統合について、「経営者集中」問題に関する審査を実施する方針を示していた。審査の結果、両社が合併すれば、ゲーム動画配信市場におけるテンセントの支配的地位がさらに強化されると判断し、却下を決めたと説明している。

 同局によると、中国のゲーム動画配信市場で虎牙は市場シェア40%超、闘魚は同30%超を握る。また、両社に出資するテンセントは、中国のオンラインゲーム市場で40%超のシェアを保有する最大手だ。

 虎牙、闘魚の2社は2020年10月に合併計画を発表。虎牙が株式交換を通じ、闘魚の全株式を取得する計画を明らかにしていた。

 テンセントはネット・モバイル関連の付加価値サービス、ネット広告、Eコマースを収益の柱とする。看板商品のIM「QQ」で築いた膨大な顧客基盤とブランド力を背景に、SNS、ミニブログ、オンラインゲームなど次々と新分野を開拓してきた。足元では、スマホ向けメッセージアプリ「微信」の利用者が12億人を突破。同サービスを基盤に、各事業の収益を伸ばしている。


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