【亜州ビジネス編集部】中国で油圧ショベル販売の好調が続いている。業界団体の中国工程機械工業協会によると、主要メーカー25社の内外販売台数は2020年12月に前年同月比56.4％増の3万1530台に拡大した。増加率は前月（66.9％）から鈍化したものの、10カ月連続でプラス成長を維持している。複数メディアが9日伝えた。

　地域別の12月販売台数は、国内が58.5％増の2万7319台、輸出が44.4％増の4211台だった。20年通年では、全体の販売台数が前年比39.0％増の32万7605台に達し、3年連続で過去最多記録を更新している。うち国内が40.1％増の29万2864台、輸出が30.5％増の3万4741台に伸びた。

　20年は年初の新型コロナウイルス感染拡大で建機需要に影響が出たが（2月販売台数は前年同月比50.5％減の9280台）、その後は国内各地で遅れていた工事が再開。更新需要の高まりもあり、油圧ショベルの需要が膨らんでいる。年初来の販売台数は9月時点で19年通年の記録（23万5693台）を上回った。

　中国の油圧ショベル販売はここ数年にわたり好調を持続。インフラ投資や不動産開発投資の拡大に加え、更新需要の高まりが建機販売の増加につながっている格好だ。2010〜12年に購入された油圧ショベルが更新のタイミングを迎えているという。


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