ニュース 2021/04/06 19:00
中国:Z世代の消費旺盛、グローバル化や国潮ブームなど背景に
経済・統計
【亜州ビジネス編集部】インターネットネイティブの「Z世代」(1995〜2009年生まれ)の消費力に注目が集まっている。
光明日報がこのほど伝えたところによると、Z世代は生まれた時から経済圏のグローバル化、デジタル化と社会の成長の複合的な恩恵を受けてきた。開かれた物の見方や強烈な自我意識を持つ新世代とも言えよう。アニメや漫画の“二次元経済”、アーティストの追いかけなどで消費をする“ファン経済”など、様々な特定分野の消費が大衆化し、消費の主力としてのZ世代が注目を集めてきた。
自国製品ブーム“国潮”も、Z世代消費のキーワードだ。2019年ごろから勃興した伝統衣装「漢服」の流行もそのひとつ。19年に山東省西南部の曹県で生産メーカーを立ち上げた起業家は「消費者の大部分は学生で、14〜25歳」と話す。同県は四川省成都市、広東省広州市に次ぐ漢服関連企業の集積地で、川上から川下まで関連2000社以上が揃う。19年の漢服Eコマース販売額は、曹県全体で約19億人民元(約319億円)に拡大した。
こうしたなか、旺盛な消費力を支える経済力も必要になってくる。このため、高金利の学生ローンなどの利用も後を絶たず、多額な負債を背負いこむケースも報告された。
極端な消費主義に反対する市民層も出現している。ネット上では「消費主義反対」を掲げるチャットグループも登場した。20万人が加入する巨大グループに成長し、様々な商品に言及。「必要と思うか?」などという議論が日々繰り広げられるようになった。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
光明日報がこのほど伝えたところによると、Z世代は生まれた時から経済圏のグローバル化、デジタル化と社会の成長の複合的な恩恵を受けてきた。開かれた物の見方や強烈な自我意識を持つ新世代とも言えよう。アニメや漫画の“二次元経済”、アーティストの追いかけなどで消費をする“ファン経済”など、様々な特定分野の消費が大衆化し、消費の主力としてのZ世代が注目を集めてきた。
自国製品ブーム“国潮”も、Z世代消費のキーワードだ。2019年ごろから勃興した伝統衣装「漢服」の流行もそのひとつ。19年に山東省西南部の曹県で生産メーカーを立ち上げた起業家は「消費者の大部分は学生で、14〜25歳」と話す。同県は四川省成都市、広東省広州市に次ぐ漢服関連企業の集積地で、川上から川下まで関連2000社以上が揃う。19年の漢服Eコマース販売額は、曹県全体で約19億人民元(約319億円)に拡大した。
こうしたなか、旺盛な消費力を支える経済力も必要になってくる。このため、高金利の学生ローンなどの利用も後を絶たず、多額な負債を背負いこむケースも報告された。
極端な消費主義に反対する市民層も出現している。ネット上では「消費主義反対」を掲げるチャットグループも登場した。20万人が加入する巨大グループに成長し、様々な商品に言及。「必要と思うか?」などという議論が日々繰り広げられるようになった。
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