【亜州ビジネス編集部】中国の新エネルギー自動車（NEV）市場は、2015〜20年にかけた6年連続で世界最多を独走している。自動車全体の販売停滞に逆行し、2020年のNEV販売台数は、前年比で10.9％の伸びを達成した。累計の販売台数は、550万台を超えている。工業和信息化部（工業情報化部）の肖亜慶・部長が1日に報告した。
　中国当局は各地方政府と連携し、素材、部品、モーター、コントローラー、動力電池、完成車の各分野を強化している。自動車製品の電動化、スマートコネクテッド化を進めさせてきた。今後は品質に対する管理の厳格化、基準の引き上げなどを通じ、NEVの完成度を高める方針という。充電、駐車の環境整備にも取り組む意向だ。
　業界団体の中国汽車工業協会によると、2020年の中国新車販売は前年比1.9％減の2531万1000台で推移した。3年連続のマイナス成長を喫したものの、減少率は前年（8.2％）から6.3ポイント縮小している。一方、NEVの年間販売は10.9％増の136万6000台に拡大し、プラス成長に転換（前年は4.0％減）した。うち電気自動車（EV）は11.6％増の111万5000台、プラグインハイブリッド車（PHV）は8.4％増の25万1000台に伸びている。


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