ニュース 2020/10/01 18:59
中国のコネクタ市場、軍需・新型インフラ・5Gで成長持続へ
産業・企業
中国コネクタ市場の2019年市場規模は、前年比8.4%増の227億米ドル(約2兆3900億円)に達し、世界市場で首位の31.4%を占めた。10年の108億3300万米ドルから2倍以上に拡大し、同期間の複合成長率(CAGR)は8.6%と世界平均の4.8%を上回っている。DRAMエクスチェンジが9月29日報じた。
コネクタ業界では、国内軍需産業向けの需要が拡大している。軍用エレクトロニクス、軍用機、艦船、兵器、軍装備品など向け製品は、業界2位の中国航空工業傘下の中航光電科技、業界6位の貴州航天電器(002025/SZ)、業界11位の浙江永貴電器(300351/SZ)が手掛ける。業界上位企業で軍需産業向けに供給しているメーカーはまだ多くないが、今後の重点市場といえる。
新型インフラ建設の推進政策で重点7項目に含まれる第5世代(5G)通信と新エネルギー車(NEV)向け製品は、業界上位13社が全て取り組んでいる。
中航光電は5G向け56Gpbs高速伝送対応コネクタのテストが完了、10数本の全自動生産ラインを整備し、各種製品で1000万個以上の生産能力を保有した。NEV向け製品でも今年上半期、複数のプロジェクト拠点を決定した。
貴州航天電器も今年6月、華南拠点で5G、IoT(モノのインターネット)、NEVなど向け電子デバイスの研究開発(R&D)所・生産工場の着工式を行っている。投資額は20億人民元(約311億円)を計画している。
業界3位の深セン市長盈精密技術(300115/SZ)は今年、5GとNEV向け製品業務で19億人民元の資金募集を計画している。NEV分野では、米テスラ(TSLA/NASDAQ)上海工場への供給に向けて傘下に「上海臨港長盈新能源科技有限公司」を設立した。5G分野では専門の5Gモジュール事業部を立ち上げている。
中国のコネクタ業界は、ハイエンド製品分野やイノベーション能力で海外大手企業とは依然大きな差があるものの、5Gの普及と新型インフラ建設の推進によって技術の向上が着実に進みそうだ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
コネクタ業界では、国内軍需産業向けの需要が拡大している。軍用エレクトロニクス、軍用機、艦船、兵器、軍装備品など向け製品は、業界2位の中国航空工業傘下の中航光電科技、業界6位の貴州航天電器(002025/SZ)、業界11位の浙江永貴電器(300351/SZ)が手掛ける。業界上位企業で軍需産業向けに供給しているメーカーはまだ多くないが、今後の重点市場といえる。
新型インフラ建設の推進政策で重点7項目に含まれる第5世代(5G)通信と新エネルギー車(NEV)向け製品は、業界上位13社が全て取り組んでいる。
中航光電は5G向け56Gpbs高速伝送対応コネクタのテストが完了、10数本の全自動生産ラインを整備し、各種製品で1000万個以上の生産能力を保有した。NEV向け製品でも今年上半期、複数のプロジェクト拠点を決定した。
貴州航天電器も今年6月、華南拠点で5G、IoT(モノのインターネット)、NEVなど向け電子デバイスの研究開発(R&D)所・生産工場の着工式を行っている。投資額は20億人民元(約311億円)を計画している。
業界3位の深セン市長盈精密技術(300115/SZ)は今年、5GとNEV向け製品業務で19億人民元の資金募集を計画している。NEV分野では、米テスラ(TSLA/NASDAQ)上海工場への供給に向けて傘下に「上海臨港長盈新能源科技有限公司」を設立した。5G分野では専門の5Gモジュール事業部を立ち上げている。
中国のコネクタ業界は、ハイエンド製品分野やイノベーション能力で海外大手企業とは依然大きな差があるものの、5Gの普及と新型インフラ建設の推進によって技術の向上が着実に進みそうだ。
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