ニュース 2021/06/08 19:00
香港航空に1000人リストラ観測浮上、当面は貨物に注力
ASEAN
【亜州ビジネス編集部】2019年の大規模デモと昨年来の新型コロナウイルス禍で経営難に直面する香港航空(ホンコン・エアラインズ)が、再び大規模な人員削減に乗り出すもようだ。約1000人のリストラを断行すると同時に、旅客機「エアバスA320」の運航を1年間停止する方針。旅客輸送が縮小する中、当面は貨物輸送に注力する構えだ。香港経済日報が8日伝えた。
報道によると、香港航空の旅客便運航数は現在、1週間当たり1便まで縮小。今年第1四半期(1〜3月)の旅客輸送数は8000人弱にとどまった。目先はワイドボディ機「エアバスA330」8機を運航するにとどめ、ナローボディ機「エアバスA320」の運航は停止する方針という。これにより、運航機体数は現在の約3分の1に縮小する。
昨年の大規模デモで旅客が減少する中、香港航空は業績の悪化に直面。19年11月には、一部従業員の給与遅配が発生しているとの情報が伝わった。さらに足元では、新型コロナウイルスの感染拡大が経営に大きなインパクトをもたらしている格好。コスト削減に向け、同社は20年2月に約400人、同年12月に約250人の人員削減に踏み切った。20年末時点で、同社の従業員数は2300人まで減少し、ピーク時から34%減少している。
06年設立の香港航空は、世界40都市に就航する。18年の旅客数は延べ764万人だった。また調査会社のOAGアビエーションによると、同年の定時運航率で香港航空は世界3位(88.11%)。首位はコパ航空(89.79%)、2位はエア・バルティック(89.17%)だった。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
報道によると、香港航空の旅客便運航数は現在、1週間当たり1便まで縮小。今年第1四半期(1〜3月)の旅客輸送数は8000人弱にとどまった。目先はワイドボディ機「エアバスA330」8機を運航するにとどめ、ナローボディ機「エアバスA320」の運航は停止する方針という。これにより、運航機体数は現在の約3分の1に縮小する。
昨年の大規模デモで旅客が減少する中、香港航空は業績の悪化に直面。19年11月には、一部従業員の給与遅配が発生しているとの情報が伝わった。さらに足元では、新型コロナウイルスの感染拡大が経営に大きなインパクトをもたらしている格好。コスト削減に向け、同社は20年2月に約400人、同年12月に約250人の人員削減に踏み切った。20年末時点で、同社の従業員数は2300人まで減少し、ピーク時から34%減少している。
06年設立の香港航空は、世界40都市に就航する。18年の旅客数は延べ764万人だった。また調査会社のOAGアビエーションによると、同年の定時運航率で香港航空は世界3位(88.11%)。首位はコパ航空(89.79%)、2位はエア・バルティック(89.17%)だった。
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