【亜州ビジネス編集部】中国のインターネット利用人口は、2020年12月末時点で概算9億8900万人を数えている。3月末比で8540万人増加した。利用者数に基づくインターネット普及率は70.4％にまで拡大し、3月から5.9ポイント上昇している。中国インターネット情報センターが発表した。

　うち携帯電話の利用者は9億8600万人に達し、インターネット利用人口の99.7％を占めている。このほかテレビでの利用者は24.0％、デスクトップPC、ノートPC、タブレットでの利用者はそれぞれ32.8％、28.2％、22.9％で推移した。

　都市・農村部別のインターネット利用者はそれぞれ6億8000万人、3億900万人となっている。全体に占める比率は68.7％、31.3％。3月からの増加数は、都市部が3069万人、農村部が5471万人に上る。

　工業情報化部によると、20年末における基礎電気通信3社の固定ブロードバンドインターネット契約者数は4億8355億件で、19年末から1年間で3427万件（7％）増加した。うち農村部は1億4190万件、1年間で712万件増加している。契約者に占めるウェイトは、19年が30.0％、20年が29.3％で推移した。

　一定事業規模を上回る規模以上のインターネット・同関連サービス企業の業務収入は、20年通年で12.5％増の1兆2838億人民元（約21兆1200億円）に拡大したものの、増加率は19年の21.4％を下回っている。うち情報サービス（音楽、動画、ニュース等）は11.5％増の7068億人民元、データサービス（クラウド、ビッグデータ等）は14.8％増の4289億人民元。いずれも19年から10ポイントを超えて伸びが減速した。


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