【亜州ビジネス編集部】電子機器の受託製造サービス（EMS）世界最大手、台湾・鴻海精密工業（ホンハイ・プレシジョン・インダストリー：2317/TW）の中国子会社、富士康科技集団（フォックスコン）のiPhoneの主要生産拠点である鄭州工場（河南省）は、今年の春節（旧正月、2021年は2月11日）期間、出身地に帰省せずに工場エリアにとどまった従業員が15万人以上、全体の7割超に上ったもようだ。新型コロナウイルスへの感染対策と、第5世代（5G）移動通信対応iPhone12の強い需要が要因となっている。台湾・中央通訊社が18日、中国メディアの報道を引用して報じた。　

　鄭州工場従業員の出身地は河南省、山西省、湖北省など。富士康側も従業員の春節期間の在留を奨励し、最高3600人民元（約5万9000円）の報奨金を出した。

　鄭州の他、深セン（広東省）、太原（山西省）などの生産拠点でも、帰省せずにとどまった従業員は少なくなかった。各地の拠点では、春節連休返上で生産を続けている。



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