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  ニュース     2021/06/23 19:00

「生計費調査ランキング」で香港2位転落、上海7→6位に上昇 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】海外駐在員にとって、香港は世界で2番目に「生活費負担の重い都市」であることが分かった。世界最大の組織・人事マネジメント・コンサルティング会社、マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティングが22日、「2021年世界生計費調査・都市ランキング」として発表したもの。ただ、香港は昨年まで3年連続で1位となっていたが、今年はトルクメニスタンの首都アシガバートに追い抜かれている。

 この調査は世界209都市で住居費、交通費、食料、衣料、家庭用品、娯楽費用などを含む200品目以上の価格を調査し、それぞれを比較したもの。今年は新型コロナウイルス流行による各国の経済、政治、医療の低迷がランキングにも影響した。首位に浮上したアシガバート(昨年は2位)については、金融危機によるハイパーインフレがここ数年の生活費増加の主因になっている。

 ほか、ランキング上位は3位がベイルート(レバノン:前年45位)、4位が東京(日本:同3位)、5位がチューリッヒ(スイス:同4位)、6位が上海(中国:同7位)、7位がシンガポール(シンガポール:同5位)、8位がジュネーブ(スイス:同9位)、9位が北京(中国:同10位)、10位がベルン(スイス:同8位)だった。ベイルートの大幅なランクアップについては、財政危機やコロナ禍のほか、ベイルート港の爆発事故による経済不況が背景となっている。

 マーサーの世界生計費調査は、世界で最も包括的な生計費調査の一つ。多国籍企業や政府機関が海外駐在員の報酬・手当を設定する際に利用されている。毎年発表されるランキングは、米ニューヨークを100とした場合の各都市の指数を比較し、作成したもの。米ドルを基軸通貨としている。


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