ニュース 2021/04/14 19:00
カゴメが新疆産トマト使用停止、人権問題も一因
日系企業
【亜州ビジネス編集部】トマト加工品大手のカゴメ(2811/東証1部)は14日、中国新疆ウイグル自治区で生産されたトマトの使用を停止すると発表した。ロイター通信によると、同社はすでに新疆からのトマトペースト調達を一時停止。同社の広報担当者は「人権問題が判断材料の一つになったが、それだけが理由ではない」と説明している。
同担当者によると、これまでに新疆から調達したトマトペーストは年内に使い切る見通し。カゴメの総生産量のうち、新疆産トマトを原料とする製品の比率は1%程度だ。原料の調達先について同社は、コストなど各種要素を考慮していると説明した。
日本での報道によると、中国は世界のトマト生産の約35%を占める。特に新疆ウイグル自治区は良質なトマトの産地とされる。
新疆では少数民族ウイグル族への人権侵害が行われているとされ、国際社会で批判が高まっている。こうした中、スウェーデンのアパレル大手へネス・アンド・マウリッツ(H&M)などは新疆産綿花を使用しない方針を表明したが、中国で大規模な不買運動に直面する事態となっている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
同担当者によると、これまでに新疆から調達したトマトペーストは年内に使い切る見通し。カゴメの総生産量のうち、新疆産トマトを原料とする製品の比率は1%程度だ。原料の調達先について同社は、コストなど各種要素を考慮していると説明した。
日本での報道によると、中国は世界のトマト生産の約35%を占める。特に新疆ウイグル自治区は良質なトマトの産地とされる。
新疆では少数民族ウイグル族への人権侵害が行われているとされ、国際社会で批判が高まっている。こうした中、スウェーデンのアパレル大手へネス・アンド・マウリッツ(H&M)などは新疆産綿花を使用しない方針を表明したが、中国で大規模な不買運動に直面する事態となっている。
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