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  ニュース     2021/06/16 19:00

中国:華南コンテナ車の運賃倍増、港湾物流混乱で 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】広東省を中心とする中国の華南地域で、コンテナトレーラーの運賃が急騰しているもようだ。新型コロナウイルス感染者が複数確認された深セン市塩田港が一時封鎖されたことを受け、周辺港湾の受け入れ貨物が急増。入場する貨物車の渋滞などもあって港湾が混雑する中、コンテナの陸上輸送運賃が急上昇している。あるドライバーによると、コンテナトレーラーの輸送価格は6月に入り、約2倍に上昇しているという。第一財経が14日伝えた。

 前出のドライバーによると、空コンテナに貨物を積み込み、港湾に輸送するまで、通常なら6時間ほどで作業は完了する。しかし足元では、港湾の混雑によってこの作業に十数時間かかっている状況だ。

 塩田港やその周辺港湾の混雑は、海運運賃にも影響を及ぼしている。中国政府系メディアによると、フランスの海運大手CMA CGMは6月11日付で、塩田港向けの冷蔵コンテナ受入れに際し、追加料金を徴収することを決めた。

 コロナ感染者が複数確認されたことを受け、塩田港では5月25日から30日まで輸出コンテナの受け入れを一時停止。同月31日に受け入れを一部再開したが、周辺港湾を含む混雑状況は続いている。報道によると、塩田港の国際コンテナターミナルでは、従来「半日」ほどだった接岸の待ち時間が「16日」程度まで延びているもよう。例年6月末ごろに始まる海運の繁忙期を前にこの状況が改善されなければ、船舶の「沖待ち」はさらに深刻化すると懸念されている。


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