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  ニュース     2021/04/30 19:00

中国:広東省順徳にロボ生産集中、美的クーカが第2期着工 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】製造業が集積する順徳区(広東省仏山市)で「ロボット産業」が急成長を遂げている。現地では4月27日、ロボット量産工場「美的クーカ・スマート製造科技園」の第2期事業プロジェクトが着工された。白物家電大手の美的集団(000333/SZ)は、傘下に収めた独クーカの技術を活用し、高性能ロボットの量産態勢を強化する。中国新聞網などが伝えた。
美的は2018年3月、クーカと折半出資のロボット生産子会社を設立。総額100億人民元(約1680億円)を投じ、順徳区工業地(面積約80ヘクタール)に生産拠点、オフィス、研究・開発施設、展示区、ハイエンド人材生活区を設けると宣言した。すでに第1期プロジェクトは19年に完工・稼働。ロボットアームなどを生産してきた。21年はロボット1万4000台を生産する計画だ。年産額は前年比倍増の20億人民元を見込む。
 今回の第2期プロジェクトは、投資額を8億人民元に設定した。向こう1年半にかけて工場6棟を建設する。向こう3〜5年のロボット生産需要を満たす計画だ。
 順徳区では4月、「華南智能机器人創新聯盟」が発足。華南智能機器人創新研究院、華南理工大学、クーカロボット広東、仏山隆深機器人、広東伊之密精密機械(300415/SZ)など12社・単位が加盟した。
 順徳区には内外80社あまりのロボット企業が進出している。主なグローバル企業は、ファナックや川崎、クーカなど。広東嘉騰機器人自動化、広東利迅達機器人系統など現地企業も育っている。順徳区政府はヒトの作業をロボに代替させる「機器換人」プロジェクトを推進中。向こう3年内に1500社以上の生産を自動化する計画だ。


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