【亜州ビジネス編集部】充電池・自動車メーカーの比亜迪（BYD：1211/HK）は4日引け後、今年10月の営業データを発表し、新車販売台数が前年同月比16.1％増の4万7732台に上ったと報告した。プラス成長は4カ月連続。増加率は前月（3.6％）から大幅に加速している。

　新エネルギー車の販売も好調持続。10月は84.7％増の2万3217台と、前月に引き続き2ケタ成長を記録した。新エネ車のうち、乗用車が83.1％増の2万2045台に拡大。バスなどの商用車は123.2％増の1172台に伸びている。新エネ車の乗用車では、電気自動車（EV）が96.6％増の1万4919台、プラグインハイブリッド車（PHV）が60.0％増の7126台で推移した。

　一方、ガソリン車は14.2％減の2万4515台とマイナス成長が続く。なかでもSUVが3.8％減の1万6832台に縮小した。

　1〜10月の累計では、全体の販売台数が16.0％減の31万6707台。うちガソリン車が6.3％増の18万2549台に伸びる半面、新エネ車は34.6％減の13万4158台に細った。

　二次電池メーカーとして発足した後、BYDは携帯端末の組立、自動車の生産に参入。小型ガソリン車のほか、プラグインハイブリッド車(PHV)、電気自動車(EV)を生産する。09年5月にVW、10年3月にダイムラーと業務提携。携帯端末事業では、比亜迪電子(285/HK)を傘下に置く。米投資家バフェット氏が長期株主に。08年に同氏の投資会社バークシャー・ハサウェイの子会社が出資した。新規事業。16年にモノレール事業への参入を発表。国内外の複数都市で建設を進めている。


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