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  ニュース     2022/03/23 18:01

世界のAIチップ特許申請、米中がきっ抗 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】韓国特許庁が22日発表した世界の人工知能(AI)半導体関連の特許申請状況(2006〜20年)によると、米国が全体の37%を占めて首位で、中国は36%とほぼきっ抗した。直近の申請件数では中国が18年に米国に追い付き、19年に追い抜いている。
 ただ、世界最大の市場で、コア技術の特許申請が中心の米国では、米国の申請割合が他国・地域を圧倒している。AI半導体は第1世代(CPU、GPU)、第2世代(FPGA、ASIC)、第3世代(ニューロモーフィック)に分類されるが、それぞれ米国の申請割合が75%、63%、67%に上る(00〜21年)。第3世代で韓国が18%を占める以外、他国・地域は全て1桁台だ。
 19年の全世界のAI特許申請件数は6758件。16年比で約5倍に増加した。全体の59.9%に当たる4048件を第1世代が占めた。第1世代は増加率も5.8倍と最も高かった。第2世代は全体の33.6%に当たる2272件。16年比で4.6倍増加した。第3世代は6.4%に当たる438件。増加率は2.4倍だった。
 米国と中国を比較すると、米国は海外特許申請数が5124件に達し、中国の1049件の約5倍に上る(00〜20年)。中国は申請件数自体は多いものの、自国での申請が中心だ。
 また、00〜21年に米国の特許申請ランキングに入った中国企業は、第2世代分野で北京中科寒武紀科技(カンブリコン・テクノロジーズ:688256/SH)が33件で7位に入ったのが唯一だ。大部分がインテル(INTC/NASDQ)やIBM(IBM/NYSE)などの米国企業で占められている。アジア企業ではサムスン電子が唯一、第1世代から第3世代までの全てで上位に名前を連ねた。


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